「わが工夫せるオジヤ」の感想
わが工夫せるオジヤ
わがくふうせるオジヤ
初出:「美しい暮しの手帖 第一一号」1951(昭和26)年2月1日

坂口安吾

分量:約9
書き出し:私は今から二ヶ月ほど前に胃から黒い血をはいた。時しも天下は追放解除旋風で多量のアルコールが旋風のエネルギーと化しつつあった時で、私はその旋風には深い関係はなかったが、新聞小説を書きあげて、その解放によって若干の小旋風と化する喜びにひたった。その結果が、人間に幾つもあるわけではない胃を酷使したことになったのである。私は子供の時から胃が弱い。長じて酒をのむに及んで、胃弱のせいで、むしろ健康を維持するこ...
更新日: 2022/02/15
19双之川喜41さんの感想

 坂口のオジヤは  変わっていて 野菜類を数日間煮込み  形が崩れたところに  ご飯を入れて  食べるのであるから  要するに  スープストックに  飯を入れたものである 。 酒を飲み過ぎて  胃を痛め過ぎると  このように  流動食に頼る 情けない結果と なってしまうしい。