「“能筆ジム”」の感想
“能筆ジム”
“のうひつジム”
初出:「財政 第一六巻第三号」1951(昭和26)年3月1日

坂口安吾

分量:約11
書き出し:雑誌「日本小説」に「不連続殺人事件」を連載し、探偵小説の鬼江戸川乱歩先生から過分なる賞讃をいたゞいて以来、僕は文壇随一の探偵小説通と自他ともに許す存在にまつりあげられてしまった。しかしまあ、余り通などとまつり上げられない方がいゝ。僕はおかげで「小説新潮」に「安吾捕物」まで書かされ、はてはA・クリスティの探偵小説を飜訳してくれないかなぞと喰さがる編集者も現れるという有様だ。ところで今日は少し眼先を変...
更新日: 2025/05/08
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  偽札の 作り方や それの 換金の 仕方が 詳しく 記されていても その道を こころざしている 悪党 予備軍の 諸氏は 熟読玩味 したとて 悪企みが 徒労に 帰すこと 間違い なしです。昔と 今では 造幣技術は 格段の 進歩を 遂げているので 少々 絵画の 筆を 入れるのに 自信が あるくらいでは 追いつきません。ピカレスク ロマンは 昔の ことで あります。