旅客用の 航空路の開設は 半世紀以上前だった。 飲んべえの 安吾だけあって 松阪牛は 焼酎を口に含んで牛に吹き掛けるけど 牛飼いが 半分以上 飲んでしまうと言う。 そうなのかもしれないと感じた。
旅行記、紀行文なのであるが、著者の旅日記的にも感じる。個人的には、面白く読ませて頂きました。朝鮮動乱(朝鮮戦争)時代の国内交通手段や正月の風景等が、分かる作品です。作品中に出てくる『伊勢志摩』地方の風土が、日本神話を絡めて記述されている部分は、興味深いです。特に、著者の推理ーー探偵眼視ーーする伊勢志摩の神話的風土観は、“当たらずしも、遠からず”のように感じます。