03 伊達政宗の城へ乗込む――仙台の巻――
03 だてまさむねのしろへのりこむ――せんだいのまき――初出:「文藝春秋 第二九巻第七号」1951(昭和26)年5月1日坂口安吾
雙之川喜1941 鮎川を 褒めあげて いる 。東北は 精神的に 一つの 鎖国的であるけど 鮎川には 東京の 風 日本の 風が 吹いていると する。捕鯨船を 中心に 会社 組織に すれば よいと 提案する。まあ 鯨が たくさん 取れた 頃の 戯言と 感じた。
半世紀前に 執筆された話なので 時間差を念頭に置いて 読むことになる。 歯切れのよい口語体で 一貫しているからか 思わず 耽読 してしまう 。 政宗には 石巻の日和山に 築城する計画があったというのは 本当 と思った方が 幸せな読み手と 言えるのかもしれない と感じた。
さくらももこ氏が仙台に来て書いたエッセイかと思った。それだけ語り口調が軽妙で、皮肉めいていた。
伊達政宗への評価が辛辣
坂口安吾の口調が心地もよく、また苛々させられる語り口だったが、事の真実はよく見抜いてあると感服。 伊達政宗を史実の中で、美しく感じていた人からすると、酷評と言えるくらいの語り口は、やめてくれ、と反論するかもしれない。私も一部そう思ったが、こういう見方もあるかもしれないと受け止めた。 なんにしろ、この時代に安吾先生が日本を回った、ということはすごいことだな、と思う。是非、他の場所のも読んでみたいと思った。