「日本の水を濁らすな」の感想
日本の水を濁らすな
にほんのみずをにごらすな
初出:「読売新聞 第二六六六四号」1951(昭和26)年3月12日

坂口安吾

分量:約3
書き出し:日本の水を濁らすな坂口安吾アジア大会に日本の水泳選手が参加しなかったから水泳競技がないのかと思ったら、やっぱり、あるんだね。どうして行かなかったんだろうね。相手が不足なのかね。外国遠征は毎年やって、もうあいちゃったし、夏のヒノキ舞台のコンディションにも影響する怖れもあるしというわけか。卒業試験のせいかね。しかし、日本選手が到着したとき、インドの人たちは何より先に日本の水泳選手のことをきいたそうだね...
更新日: 2020/08/11
496b7f29770aさんの感想

タイトルを裏切る、競泳のお話であった。(タイトルだけ見たら日本の水は汚くなった云々を懇懇と語られるのかと思ったが……) 「アマチュア・スポーツは勝敗も大事だが、もっと明朗に打算なくベストを尽くし、いつも明るい話題であることが大切さ。」本当に、ごもっともな意見である。単純に米国に勝てば良いってものでもない。 スポーツは個人や団体のベストを尽くした真剣勝負だからこそ見る者に感動を与えるし、先生が仰有るようにコーチにも応じれば国同士が交流するきっかけにも繋がる。 日本も様々なことがあるが、水も澄んで、人も澄んでいる国であってほしいと思う。