「春の夜」の感想
春の夜
はるのよる
初出:「文藝春秋」1926(大正15)年9月

芥川竜之介

分量:約8
書き出し:これは近頃Nさんと云う看護婦に聞いた話である。Nさんは中々|利《き》かぬ気らしい。いつも乾いた唇《くちびる》のかげに鋭い犬歯《けんし》の見える人である。僕は当時僕の弟の転地先の宿屋の二階に大腸加答児《だいちょうかたる》を起して横になっていた。下痢《げり》は一週間たってもとまる気色《けしき》は無い。そこで元来は弟のためにそこに来ていたNさんに厄介《やっかい》をかけることになったのである。ある五月雨《...
更新日: 2020/08/01
19双之川喜41さんの感想

 私の庭にも 木賊(とくさ)が 繁茂しているので やたら 顔を出す この植物に 何かの 想いを 託して 創作したようにも 感じた。植物に 関心が 少ないと 容易に 反論できるのに 大上段に構えて 結論を得てしまうことは 気楽な 渡世の 性(さが)とも 言えるかもしれない。

更新日: 2020/04/02
8ca17a493fb8さんの感想

芥川は後年ドッペルゲンガーを見たそうだ。死の前年に書かれた作品だ。そういうこともあって彼の心に触れたのだろうか。しかし「本当に見たのですか?」と聞かず、「多少悪意のある」感じで「好きだったのですね」と返したのは、女心の分かる。 というか、誰しもが持つエゴイズムを思い知らされる。

更新日: 2018/04/29
いちにいさんの感想

何が言いたい⁉️

更新日: 2018/03/30
f917e8e9a623さんの感想

 Nさんは清太郎を好いており、病床に臥す彼の姿が不憫でならなかった。それ故に例え不良少年のようでもいいから、清太郎が元気に外で動ける様を妄想、あるいは願っていたのではないだろうか。

更新日: 2018/03/17
0f3f4b732069さんの感想

読んでいくうちにオチがわかってくるが、こういう結末でよかったと思う。

更新日: 2018/02/26
芦屋のまーちゃんさんの感想

何が言いたいのかわかりますか? 芥川でもいいんですか? こんな作品でも 書いてしまっていいんですか? 無理に書かなくてもいいんじゃないですか? だってあなたは 芥川なんですよ!

更新日: 2017/02/21
55bcabd0225fさんの感想

あっさり終わるが、面白い余韻を残している。後味が悪くはなく、怪奇っぽいのに解りやすい。