「黄泉から」の感想
黄泉から
よみから

久生十蘭

分量:約26
書き出し:一「九時二十分……」新橋のホームで、魚返《おがえり》光太郎が腕時計を見ながらつぶやいた。きょうはいそがしい日だった。十時にセザンヌの「静物」を見にくる客が二組。十一時には……夫人が名匠ルシアン・グレエヴの首飾《ペンダント》のコレクトを持ってくることになっている。午後二時には……家の家具の売立。四時には……。詩も音楽もわかり、美術雑誌から美術批評の寄稿を依頼されたりする光太郎のような一流の仲買人《ア...
更新日: 2021/10/25
8702fcaf2228さんの感想

この人の短編どれも最高オブ最高すぎてるんだよなこの人を知らないまま死ぬ世界線の自分に同情するんじゃが

更新日: 2021/05/23
阿波のケンさん36さんの感想

主人公の光太郎は戦後日本に長期滞在しているフランス人の絵の先生が自分の教え子達の戦死者追悼をすることから触発され自分に好意を寄せていた従姉妹のおけいー軍属としてニューギニアに渡りそこで戦死ーを偲ぶことにするそこに偶然おけいの戦友が現れおけいの最後の様子を聞く…

更新日: 2021/05/16
612dc364ab11さんの感想

この方の本は、二作目ですが、こちらは読みやすかったです。 最後はハッピーエンド、みたいな雰囲気もあり、良かったです。

更新日: 2020/07/06
d3eda380a07aさんの感想

この人の作品のなかからこのタイプの作品に時々巡りあえることがあります。これも大好きです、時代背景などもとても素晴らしい。なんだか胸がいっぱいになってしまう切ない話ですけれど。