「予言」の感想
予言
よげん

久生十蘭

分量:約36
書き出し:安部忠良の家は十五銀行の破産でやられ、母堂と二人で、四谷|谷《たに》町の陽あたりの悪い二間きりのボロ借家《しゃくや》に逼塞していた。姉の勢以《せい》子は外御門《そとみかど》へ命婦《みょうぶ》に行き、七十くらいになっていた母堂が鼻緒の壺縫いをするというあっぷあっぷで、安部は学習院の月謝をいくつもためこみ、どうしようもなくなって麻布中学へ退転したが、そこでもすぐ追いだされ、結局、いいことにして絵ばかり...
更新日: 2023/11/09
harakkaさんの感想

Sportifyでお世話になってる朗読のチャンネルで初めて聴きまして、大変面白かったので原作を読もうと思いました。当然ですが文章で読む方が情報がよく入ってきますね。とても面白かった。

更新日: 2022/05/04
鍋焼きうどんさんの感想

催眠術を利用した石黒の犯罪を安倍を中心に描いたくせのあるサスペンスの秀作。読者は予想をひっくり返される愉快さを味わえる。豪華で退屈な船旅に少し酔わせて貰いながら。

更新日: 2021/11/06
8702fcaf2228さんの感想

久生十蘭さんの短編はいいもんだなオイ

更新日: 2021/04/10
b53e79cfe52cさんの感想

どこかで聞いた話の寄せ集めだがトリッキィで面白い。作者は人生経験豊富でかつ多才、魅力ある人だったであろう。

更新日: 2020/11/13
19双之川喜41さんの感想

 欧州行きの豪華客船の船内の風景が 詳細に描かれているので 船旅が趣味の人には 特に  興味が 繋がると思われる。 筋は 予想されたように死を迎えると言う  何を意味しているのかよくわからないところもあるけど 斬新な構想のようにも思えた。