「一の倉沢」の感想
一の倉沢
いちのくらさわ

久生十蘭

分量:約16
書き出し:正午のラジオニュースで、菱苅安夫は長男の安一郎が谷川岳で遭難したことを知った。パアトナーは駒場大山岳部の大須賀というひとだったらしい。菱苅は安一郎が谷川岳へ行くことも、そんな男とパアティになったこともぜんぜん聞いていなかった。食べかけていた弁当箱をおしやると、菱苅は登山口になっている土合《どあい》駅の駅長に電話をかけた。「お忙しいところ、申しわけないのですが、だいたいの状況を伺いたいと思いまして…...
更新日: 2021/05/07
19双之川喜41さんの感想

  ガルシンの 「赤い花」を 思い出した。 息子が 山岳遭難で 死亡し 遺体の回収に 同行した男が  必要もないのに 岩昇りを  強行して 何かを 確かめるという 筋である。 高山植物の描写が 美しいと感じた。

更新日: 2021/03/21
b53e79cfe52cさんの感想

手に汗握る瞬間が連続するが短編過ぎて読後気が抜ける。