「我が庭」の感想
我が庭
わがにわ

長塚節

分量:約7
書き出し:鬱陶しく曇つた春雨の空がいつもの如く井戸流しで冷水浴をしてしはらくするうちに禿げてしまつた、朝のうちに椚眞木の受取渡しをして來たらよからうと母が言ふことであつたが少し用があるから行かれぬとたゞをいふ、用といふのは外でもない、ホトトギスに庭園を寫生せよといふ題が出て居るので自分のやうな拙劣な手で寫生も恐ろしい譯ではあるがこれも稽古だやつて見やうと思ひついたので野らや林へ出やうとは思ひもよらぬのである...
更新日: 2022/02/22
19双之川喜41さんの感想

 門を作った職人は 酒と女が大好きな 七十歳の偏屈な老爺であったけど 腕は抜群の庭師で たまたま 愛人かもしれない 婆さんが 近くに 住んて居たらしく 女に 飽きるまでは 仕事に 励んでくれたという。自分は 実行しなかったけれど このような文章は  植物の配置を 図に描きながら読むと もっと楽しいかもしれない と感じた。