「手紙」の感想
手紙
てがみ
初出:「小説と読物」1949(昭和24)年1月号

久生十蘭

分量:約38
書き出し:頃日《けいじつ》、丸ノ内の蘭印・中国海運という会社から、村上マサヨ宛の幸便を取りに来いという通知を受けた。行ってみると、蘭印アンボン島特別郵便局の検閲済の消印のある分厚な一通の封書と、赤い封蝋でシールされた、十糎立方ほどの小包を一個渡してくれた。差出人はマリハツ・シロウという人で、心当りのない名だったが、一応、持ち帰ってマサヨに封書を開けさせたところ、手紙は、村上重治の最後のようすと、当時の環境を...
更新日: 2021/05/23
阿波のケンさん36さんの感想

第二次大戦時インドネシアに派遣されその後軍を離れた日本兵と雇用した現地人がオーストラリアへ羊毛を買い付けに行く物語。途中で日本兵は死に現地人が遺骨と共に愛情溢れる手紙を送ってくれる。