久生十蘭
渡り祐筆をしていた主人公の金十郎はふとしたことから落ちぶれ果てた公家の娘を嫁に貰う。しかし自分も食えなくなりそれを察した嫁は自分から人買いに売られて東北地方にいった事が分かった。自分には過ぎたる嫁と分かりそれを探しに奥州を駆け回っていく金十郎、果たして会えたのだろうか。 男の愛情を感じさせる作品である。