「海難記」の感想
海難記
かいなんき

久生十蘭

分量:約72
書き出し:ルイ十八世復古政府の第三年、仏領西亜弗利加の海岸で、過去にもなく、将来にもあろうとも思えぬ惨澹たる海難事件が起った。半世紀の間見捨てられていた植民地を再建するため、セネガル河口のサン=ルイ島に行く新任の総督、総督府の官吏、書記、植民地附属の司祭、土木技師、主計、酒保係、地方人の入植団、細君と子供達、植民地警備の歩兵約二個中隊を乗せたラ・メデュウズという三檣戦艦《フレガート》は、海事にも運用にも、な...
更新日: 2025/07/10
時間旅行者さんの感想

この海難事故は ジェリコーの絵画 『メデューズ号の筏』で有名 みれば見るほど恐ろしい絵 だがたぶん、実際は見るに耐えない光景だっただろう こんな悲惨な事故を引き起こした経緯が述べられている 無知、無能、無責任 事故に至るまでの経緯が酷すぎる