「顎十郎捕物帳」の感想
顎十郎捕物帳
あごじゅうろうとりものちょう

15 日高川

15 ひだかがわ

久生十蘭

分量:約29
書き出し:金の鱗《うろこ》看月《つきみ》も、あと二三日。小春日に背中を暖めながら、軽口をたたきたたき、五日市街道の関宿の近くをのそのそと道中をするふたり連れ。ひょろ松と顎十郎。小金井までの気散じの旅。名代《なだい》の名木《めいぼく》、日の出、入日はもう枯葉ばかりだが、帰りは多摩川へぬけて、月を見ながら鰻でも喰おうというつもり。ひょろ松は、小金井鴨下村《こがねいかもしたむら》の庄屋の伜で、百姓をきらって家督を...
更新日: 2024/02/24
鍋焼きうどんさんの感想

手水鉢の水に反射した太陽の光を利用し、節穴を通して大蛇の姿に似せた光を部屋の欄間に投影する。この幻影で娘を狂わせる。何とも幼稚なカラクリ。