「顎十郎捕物帳」の感想
顎十郎捕物帳
あごじゅうろうとりものちょう

21 かごやの客

21 かごやのきゃく

久生十蘭

分量:約36
書き出し:お姫様「なんだ、なんだ、てめえら。……客か、物貰いか、無銭飲《ただのみ》か。ただしは、景気をつけに来たのか。店構えがあまり豪勢なんで、びっくりしたような面をしていやがる。……やいやい、入るなら入れ、そんなところに突っ立ってると風通しが悪いや」繩|暖簾《のれん》をくぐったところをズブ六になった中間体が無暗にポンポンいうのを、亭主がおさえておいて、取ってつけたような揉手《もみで》。「おいでなさいまし。...
更新日: 2024/03/16
鍋焼きうどんさんの感想

籠屋達の喧嘩口調の言い合いが巧妙。今では使われない符牒も分からないながらも味を感じる。酒と喧嘩が娯楽という時代の面白さだ。