人物描写が上手く描かれていて読みやすく、最後にほろりとさせられた。
面白かったけど、最後はちょっと切ない
武田麟太郎を初めて知った。作品はいざ知らず生活の破天荒さが面白い。今どきの小説家には見掛けないキャラクターだ。
武麟は 遅筆なので 編集者を 泣かした。 法螺吹きで 不潔で それでも 周辺から 愛されていた。 皆が 嘘だろうと 思うような日に 世を去った。 このような 破天荒な 作家は もう 現れないかも 知れない。
小説と勘違いして読み始めたが、読了後、エッセイであると気付いた。小説と思わせる位、話の展開、主人公の人物描写、主人公の破天荒振りが面白い。後で主人公(実在の人物)を検索してみた。写真からは、本作品のの人物像を重ね合わせることは難しく思ったが、写真というものは、めかし込んでとるものだから、本作品の人物像の方が、生きた本人、なのであろう。 本作品の題名については、読了後に明解となる。題名も素晴らしい。
面白いです。