「浪」の感想
なみ
初出:「平民新聞 第73号~第102号」1948(昭和23)年5月24日~12月27日

石川三四郎

分量:約155
書き出し:ルクリュ家へ一九一三年の初夏のころであつた。或る土曜日の午後私はベルギーの首都ブリュッセル東北隅のエミール・バンニング町にポール・ルクリュ翁を訪問した。ベルを鳴らすと翁自身が扉を開いて迎へてくれた。ネクタイもカラも著けず上衣も著けず、古びたチョッキと縞もわからないシャツを纒うて「よく來てくれました、待つてゐました。ツ・ミン・イ君は?」といひながら、私を應接室に導いてくれた。前の土曜日に支那の友人楮...
更新日: 2022/04/06
19双之川喜41さんの感想

 石川は 無政府主義者であることを 私は恥ずかしながら 初めて知った。 彼は  徳川の子息の家庭教師も勉めたようで 能力の高い面々も この主義者のなかには いたことが驚きであると感じた。