「秋草の顆」の感想
秋草の顆
あきくさのみ
初出:「今日の文学」1931(昭和6)年1月号

佐左木俊郎

分量:約10
書き出し:寡黙と消極的な態度とは私達一族の者の共通性格と言ってもいいのだ。私は郷家に帰省して、二三日の滞在中、殆んど父母と言葉を交《か》わさずに帰って来ることが少なくなかった。父もまた、田舎《いなか》からわざわざ私達に会いに出て来ながら、妻の問いに対してほんの二言か三言の答えをするだけで、私とは殆んど口をきかずに帰って行くことが多い。別に私達親子の間の愛情が薄いからというわけではないのだ。私が、父の顔から父...
更新日: 2019/02/21
bd44b5e2170bさんの感想

実に面白かった!我が家の倅、その嫁、その娘二人と全く同じ風景である。