「蜜柑」の感想
蜜柑
みかん
初出:「随筆」1927(昭和2)年2月号
佐左木俊郎
分量:約18分
書き出し:
一お婆さんはもう我慢がしきれなくなって来た。けれども彼女は、しばらくの間を薄い襤褸《ぼろ》布団の中で、ただ、もじもじしていた。厚い板戸を隔てた台所の囲炉裏端《いろりばた》では、誰か客があるらしく、しきりと太い話し声がやりとりされている。折々大きな笑い声も洩れて来る。慥《たし》かに誰かが来ているらしい。お婆さんは布団からそおうっと顔を出して見た。併しお婆さんは、また躊躇《ちゅうちょ》した。そして室の...
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更新日: 2025/06/19
8eb05d040692さんの感想
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