亡き祖父は 事件の 報道紙の 網羅的な 新聞切り抜きを 作り上げ その 大部 資料は いまだに わたくしの 手もとに 酸化を 防ぐ 措置を 施して 保管している。当たり前の ことながら 報道の 内容は 大局を 見るものは 少なく 義士討ち入りを 彷彿と させる 講談調の 記事が 大勢で ある。歴史で もしもは 後だし じゃんけんにもにて 意味が ないけど 歴史の 大きな 転換点として 教訓に 充ちた 事件と 想った。
昭和史を紐解く中で、重要な要因の一つである「ニ・ニ六事件」。この事件は、満州某重大事件により、満州の立国が推進され、軍部政治が台頭しつつある時代に起きた軍事クーデターであることは、ご存じの方が多いと思う。 本作品は、その「ニ・ニ六事件」に対する所見文である。私的には、正論と思う。作者は、自由主義的な社会政策学者で、ファシズムに対抗する立場をとっている。もし、件の事件の時代に、作者の意見が主流を成したならば、日本の歴史は変わったかもしれない。