爽やかすぎる名作
ZONEのシークレットベース的な感じ。 子供の頃、特にギャングエイジの頃、友人のグループでの感情、やり取り、友情、喧嘩、力関係、からかい、とかを思い出した。大人になる過程で、その中の半分は失われ、また半分は淘汰洗練されて行く。 失われたものを思い出させてくれる物語
小学生のころこの作品を読んで、正直深い読解などはできませんでした。しかし、三郎がいなくなってしまったことへの喪失感を覚えたのを思い出します。 大人になって改めて読んでみて、感じたことは同じでした。 調べればさまざまな解釈や読解を見られると思いますが、私にとってこの作品は「胸をさらさらと撫でて通り過ぎた一陣の風」のようなもので、そこには解釈も何も不要かな、と思い至り、私は吹き抜けた又三郎に思いを馳せるだけにしました。
田舎に暮らす小学生の子どもたちの何気ない日々がいきいきと描写されていました。自分も小学生の時は何も考えずに友達と鬼ごっこなどをして遊んだなと懐かしい気持ちになりました。からかわれたときにからかい返して最終的に相手も笑顔にさせてしまう三郎は賢いなとおもいました。
「どっどど どどうど どどうど どどどう青いくるみを吹き飛ばせ」のところが心に残りました。
日本語が難しかった
スタンバイミーを 彷彿とさせる。 虚実行ったり来たりが 違うところのようだ。 ここは やっぱり 三郎は 伝説の 風の精だと 思い込みたい。
風の又三郎 ある朝、教室に入ると見たことの無い赤毛の少年がいた。話しかけるが何も返してこず、田舎の小学生たちはパニックになる。お前、(風の精霊である)風の又三郎じゃないか!? ・・・そんなわけはなく只の転校生の三郎くんであった。 三郎くんと小学生たちとの交流を描いた作品。 エンピツを奪われた小さな子に自分の1本しか持っていないエンピツを上げたり。 牧場の馬を誤って逃がしてしまい、追いかけるうちに行方不明になってしまった同級生を助けたり。 ってな話。
宮沢賢次といえば「注文の多い料理店で有名」ですがこれもいいですね~♪
子供の頃感じた恐怖や興味や希望といったものが思い出されました
こういった言い方は善くないけれど、雰囲気のよい作品だと思った。小学生のときに読んでから、暫く経過していた。神秘性はより一層に強調されたかのようだ。感じられていた何かしらがヴェールに覆われて、より崇高なものになったかのような。その向こう側をぼくは知っているのに、何かがわからなくなってしまった。
顔馴染みばかりの中に新たに来た子 そんな存在に興味と畏怖を感じる経験 子供ながらのそういった感性を、豊かな自然描写を交えて描かれた作品 言葉が難しいところもあるが、分からなくても理解できる内容だった 不思議で、どこか暖かい そんな宮沢賢治の世界を味わうことができた
山の学校での短期間だけども自然に触れて過ごしているのが印象的でした。