「雨の上高地」の感想
雨の上高地
あめのかみこうち
初出:「登山とスキー」1935(昭和10)年10月

寺田寅彦

分量:約11
書き出し: 山好きの友人から上高地行を勧められる度に、自動車が通じるやうになつたら行くつもりだと云つて遁げてゐた。その言質をいよ/\受け出さなければならない時節が到来した。昭和九年九月廿九日の早朝新宿駅中央線プラットフォームへ行つて汽車を待つてゐると、湿つぽい朝風が薄い霧を含んでうそ寒く、行先の天気が気遣はれたが、塩尻まで来るととうとう小雨になつた。松本から島々までの電車でも時々降るかと思ふと又霽れたりして...
更新日: 2025/01/05
65c8aadc88adさんの感想

双喜 明神池の あたりの 茶屋で 同宿の 二人連れと 出くわし 財布を 忘れたというので 茶菓子を 奢った。夫人は 映画女優に 負けないような 美しさであったという。旅情も あいまって 想い出に 残る 偶然の 一会となった。晴れても 雨でも あの池は 心に のこる。07:34

更新日: 2024/06/22
8eb05d040692さんの感想

雨に煙る明神池、雰囲気ありそう

更新日: 2021/07/05
19双之川喜41さんの感想

 バスの乗客が少なくなると 幌自動車に乗り換えた。 県は 課税代わりに 池 泥を浚渫(しゅんせつ)することを命じたと言う。 汽車が甲州路に入ると  日光が降り注いできたとあるけど 雨も また一興で あったかもしれないと 感じた。

更新日: 2021/03/07
b53e79cfe52cさんの感想

作者は物理学者としての視点が勝っているようだ。桃源とは書いているが、かの上高地の美しさを十分には表せていないのが残念!

更新日: 2017/11/06
5d05c421a16bさんの感想

上高地は私の心の故郷 梓川のナガレの音を聞きながら 向かいの山を見 中州の揺れるくさやなぎを見ているとこれにまさるさいわいはない。あの別世界は雨の日が格別。寺田寅彦さん有り難うございます。偶然にも私も寺田です。

更新日: 2017/02/13
ドナルドさんの感想

(青空文庫)昔の上高地の魅力をしっかり描いている。やはり寺田寅彦ならではの観察眼なんだろう。お薦め

更新日: 2017/01/14
katayon81201さんの感想

その時代の、その場所の情景が伝わってくる。 写真や映像とは違い、文章だと著者のイメージを、読み手として自分なりに紡いでいけるのが、文章の魅力だと改めて感じさせられた作品。

更新日: 2017/01/04
f152cd8a3cdfさんの感想

淡々とした情景描写が続くのみで、あまり面白くない

更新日: 2016/03/26
YELLOWテントマンさんの感想

昭和初期に上高地に初めて車で行けるようになったどきの情景が描かれている、現在は沢山の観光バスが観光客を運んで来て俗化が進んでいる。