「昨日・今日・明日」の感想
昨日・今日・明日
きのう・きょう・あす
初出:「キング 三月号」1946(昭和21)年3月

織田作之助

分量:約30
書き出し:昨日当時の言い方に従えば、○○県の○○海岸にある第○○高射砲隊のイ隊長は、連日酒をくらって、部下を相手にくだを巻き、○○名の部下は一人残らず軍隊ぎらいになってしまった。彼は蓄音機という綽名を持ち、一年三百六十五日、一日も欠かさず、お前たちの生命は俺のものだという意味の、愚劣な、そしてその埋め合わせといわん許りに長ったらしい、同じ演説を、朝夕二回ずつ呶鳴り散らして、年中声が涸れ、浪花節語りのように咽...
更新日: 2025/02/01
8eb05d040692さんの感想

面白かった。読後も晴れやかな気持ちになれた

更新日: 2020/07/17
6ed1fc493468さんの感想

単純な話だが、織田作らしく流れるような言葉運びが心地良く、スッキリとした読み応え

更新日: 2018/10/06
いちにいさんの感想

「………際どい所で、故障がはいる……」 という表現が面白可笑しいです。 軍隊での上官による虐待を経て、敗戦。戦後の焼け野原からの復興。一人の女との出会い。偶然か必然か? しかし、肝心なところで失敗する運命。身に覚えのある話です。