「勝負師」の感想
勝負師
しょうぶし

織田作之助

分量:約12
書き出し:池の向うの森の暗さを一瞬ぱっと明るく覗かせて、終電車が行ってしまうと、池の面を伝って来る微風がにわかにひんやりとして肌寒い。宵に脱ぎ捨てた浴衣をまた着て、机の前に坐り直した拍子に部屋のなかへ迷い込んで来た虫を、夏の虫かと思って団扇ではたくと、チリチリとあわれな鳴き声のまま息絶えて、秋の虫であった。遠くの家で赤ん坊が泣きだした、なかなか泣きやまない。その家の人びとは宵の寝苦しい暑さをそのままぐったり...
更新日: 2022/08/23
鍋焼きうどんさんの感想

知識の浅い素人から言えば、思い込みが激しいなと思った。

更新日: 2021/04/04
19双之川喜41さんの感想

 無学文盲の 棋士 坂田は 坊の泣き声を聞いて 闘争心を 振るいたたせたと言う。 しかし 敗戦に次ぐ 敗戦であった。 近代将棋に 敗退したとでも 言うべきか。 痛切な哀感が 胸を打つ。