織田作之助
大阪の終戦直後の風景とそこに生きる大阪人の逞しさが伝わってくる。と同時に淡い夢を見ながら不遇の死を遂げた娘や娼妓への眼差しにしんみりさせられる。
織田作は 三が日の間 一歩も外出しなかったと言う。 そして 紋切り型を 突き抜けようと 怪気炎を上げてみせる。 そうは言っても 女遊びを 極め尽くした 老人の 述懐 によれば「 相手を変えても 結局同じ 10年 1日 変わり映えしない」 面白い。(尾も 白い)(白犬)。