転落の物語。家庭の問題ばかりではなく、本人の資質が大きく作用しているようだ。親ならもっと自分を大事にしろと言いたい。
娘は 成る程 男出入りは激しく 盗みもしたけれど 妖婦と呼ぶほどのことはないと思う。 まあ 時代感覚が投影されてるということでしょう。 女湯から 男湯に乗り込んで 啖呵(たんか)を切る所は 凄いと思った。
とある事件を基にした話らしく、ぐっと身構えて読んだが何ということはなく…… 安子はこれからどうなるのか!?という所で終わってしまった。 正直「物足りない!」と思えるのは織田作品だからだろう。破天荒(?)な安子の物語には続きがありそうだが、結末は知らなくても良いのかもしれない……。 ただ、織田先生がその顛末を書かれているなら(怖いもの見たさで)読んでみたかった気もするが……正直良いところで終わってホッとしている。
妖婦という言葉から、どれだけすごい女の人なのかと思いながら読んだのですが、読み終わってみたら思っていたほどすごい感じはなかったように思います。 当時の感覚でいくと、男関係が派手だと結婚は難しいでしょうし、最終的に男性を相手にするような職業につくっていうのは普通?なのかもしれませんね。 ただ、芸者って水商売なんでしょうか?現代ではそんなことないと思うのですが、やはり当時はそういう考え方が当たり前だったんでしょうね。