日本建築の発達と地震
にほんけんちくのはったつとじしん
初出:「東京日日新聞」1924(大正13)年4月分量:約24分
書き出し:一太古の家と地震昔《むかし》、歐米《おうべい》の旅客《りよきやく》が日本《にほん》へ來《き》て、地震《ぢしん》のおほいのにおどろくと同時《どうじ》に、日本《にほん》の家屋《かをく》が、こと/″\く軟弱《なんじやく》なる木造《もくざう》であつて、しかも高層建築《かうそうけんちく》のないのを見《み》て、これ畢竟《ひつきやう》地震《ぢしん》に對《たい》する災害《さいがい》を輕減《けいげん》するがためであ...