持っている文庫本より読みやすかった
もう25年も前、まだ高校生だったころ、カフカの世界観が好きでよく読んでいたのですが、読解力の乏しさからか、途中でよくわからなくなってしまったことが多かったような記憶があります笑 久し振りに…と思って読んでみると、これは意外にも読みやすく、すらすらと内容も入ってくる。そして、面白い! うーん、カフカはこんなに面白かったのか。歳を重ねた分、多少文章の読解力もついたのかな? と思ったのですが、訳者の方のあとがきをみると、ライトノベル風に訳したそうです。そう、たぶん訳のおかげなのでした。 いや、でも読みやすくて良かったと思います。読み始めるハードルが下がって、気合いを入れず気軽にページを開くことができました。ちょっと難しそうだな、と思う人にこそオススメです。
機械の説明は、まるでホラー。冷や汗、鳥肌ものでした。短編で読みやすく、怖いのに止められずにあっという間に読めます。 別の翻訳でも読んでみたいです。
おもろい
短く読みやすい。(城)のように難解ではなく、(変身)のようにプログレッシブでもなく、カフカ作品の入門と言っていい。
面白い。セピア色の作品である。 訳者のあとがきにあるように、時雨沢恵一の「キノの旅」のような物語の展開であった。雨があがるときのように、しずかに物語はすすむ。 初めてカフカの作品を読んだが、全く堅苦しくなかった。 カフカの他の作品も読もうと決めた。