「処刑の話」の感想
処刑の話
しょけいのはなし

大久保ゆう

分量:約76
書き出し:「こいつがまた、いい機械なんです。」旅人にそう言って、将校は、もう知りつくしたはずの機械を、あらためてほれぼれと眺めた。ただの義理だった。旅人は司令官に頼まれて、しぶしぶ来ていた。一人の兵士が、不服従と上官侮辱で処刑されるから、立ち会ってほしい、と。この流刑地でも、この処刑に対する関心は低いようだった。荒れ果てた深い谷の底に、小さな場所があった。周りの斜面には草が一本も生えていなくて、谷底に将校と...
更新日: 2021/01/08
815f95676dc7さんの感想

持っている文庫本より読みやすかった

更新日: 2020/07/14
雨と新月さんの感想

もう25年も前、まだ高校生だったころ、カフカの世界観が好きでよく読んでいたのですが、読解力の乏しさからか、途中でよくわからなくなってしまったことが多かったような記憶があります笑 久し振りに…と思って読んでみると、これは意外にも読みやすく、すらすらと内容も入ってくる。そして、面白い! うーん、カフカはこんなに面白かったのか。歳を重ねた分、多少文章の読解力もついたのかな? と思ったのですが、訳者の方のあとがきをみると、ライトノベル風に訳したそうです。そう、たぶん訳のおかげなのでした。 いや、でも読みやすくて良かったと思います。読み始めるハードルが下がって、気合いを入れず気軽にページを開くことができました。ちょっと難しそうだな、と思う人にこそオススメです。

更新日: 2017/08/20
0079fa85c5b4さんの感想

機械の説明は、まるでホラー。冷や汗、鳥肌ものでした。短編で読みやすく、怖いのに止められずにあっという間に読めます。 別の翻訳でも読んでみたいです。

更新日: 2017/06/02
8bde4a7b14aeさんの感想

おもろい

更新日: 2016/04/25
0b2ec0ff6c2aさんの感想

短く読みやすい。(城)のように難解ではなく、(変身)のようにプログレッシブでもなく、カフカ作品の入門と言っていい。

更新日: 2016/03/05
1122cace7096さんの感想

面白い。セピア色の作品である。 訳者のあとがきにあるように、時雨沢恵一の「キノの旅」のような物語の展開であった。雨があがるときのように、しずかに物語はすすむ。 初めてカフカの作品を読んだが、全く堅苦しくなかった。 カフカの他の作品も読もうと決めた。