「わが文学修業」の感想
わが文学修業
わがぶんがくしゅぎょう
初出:「現代文学」1943(昭和18)年4月

織田作之助

分量:約8
書き出し:本当に小説の勉強をはじめたのは、二十六の時である。それまでは専ら劇を勉強していた。小説は殆んど見向きもしなかったようである。ドストイエフスキイやジイドや梶井基次郎などを読んだほかには、月月の文芸雑誌にどんな小説が発表されているかも良く知らなかった。その代り、戯曲は実によく読んだ。しかし、それも学者のようなペダンチックな読み方で、純粋戯曲の理論というものをつくりだすためにのみ読んでいたようである。こ...
更新日: 2022/02/27
19双之川喜41さんの感想

 織田作の 純粋戯曲理論から言うと 小説などは 形式がやたらだらだらしていて なんとなく 汚らわしいものの様に思えたという。 それが後になって振り返ってみると 小説を書く上で非常に役に立ったと言うから 人間何が幸いするか 聞いてみなければ わからないものであると感じた。