「顔」の感想
かお

高村光太郎

分量:約2
書き出し:顔は誰でもごまかせない。顔ほど正直な看板はない。顔をまる出しにして往来を歩いている事であるから、人は一切のごまかしを観念してしまうより外ない。いくら化けたつもりでも化ければ化けるほど、うまく化けたという事が見えるだけである。一切合切投げ出してしまうのが一番だ。それが一番美しい。顔ほど微妙に其人の内面を語るものはない。性情から、人格から、生活から、精神の高低から、叡智《えいち》の明暗から、何から何ま...
更新日: 2018/09/10
いちにいさんの感想

確かに、顔からFirst impressionを受ける。怖い顔、優しい顔、無表情、悲しい顔、これらは表情だが、強面か弱々しい顔かは生まれつきだ。イケメン、美人などは矢張り得だと思う。同じ事をするにも許される者と許されざる者がいる。彼らは許されるのだ。彼らは妬み嫉みの対象にはなるが、総じて、ゲスやブスより遥かに優位だ。(もっとも、高村は醜悪な顔にも美しさがあると世間体を気にしたフォローをしているが、限界はある。)釈迦やキリストが不細工では信者は信仰を止めるだろう。弥勒菩薩の美しさは顔。

更新日: 2017/12/19
Rainさんの感想

性格は顔に出るとよく言われるけど、 そこまで深く人の顔について考えたことはなかった。

更新日: 2017/05/31
b9ef941530ccさんの感想

高村光太郎の顔は、人にはそれぞれの顔があるが、その顔はその人物其の物を表現しており、ごまかせば誤魔化しの顔であり、心の美しい顔は心の美しい顔である。

更新日: 2017/04/12
f043ad6afb25さんの感想

顔にその人の人生がでてるというのは本当だと思います。

更新日: 2017/01/22
芦屋のまーちゃんさんの感想

顔はごまかせない、とのことであるが 凶悪犯の顔のイメージは今と昔では違うと思う 普段物静な人物が信じられぬ事件を起こすものだ ヤクザ者が犯人である割合は以外と少ないと思う 素人ほど残忍残酷な殺害をする、と犯罪心理学ではよく言われる 現代は羊と狼の区別がつかぬ

更新日: 2015/11/18
a5ac6a3c331fさんの感想

彫刻家だから 顔というものを突き詰めて考えられたのでしょう。