こんなにまっすぐ誰かを評することが出来る筆者も、きっと、誠実な方なんだろうなと思った。
啄木は知らぬが、賢治は少し語れる。 といっても、宮沢賢治ミュージアム(名前が正しいか不明)のような所に行っただけだが。「雨にも負けず………」の詩、とあるが原稿用紙に書かれたものではなく、手帳に殴り書き程度の完成品だ。しかも、鉛筆で。人生の応援歌?になる代物ではないと考える。病床で書かれたのであれば、余計、回顧録或いは遺書ではないか!我々読者に向けた「作品」ではないと思う。東奔西走して救急車のように病人を救いたい、と本当に賢治が思っていたら精神的に相当ヤバいと思う。
高村光太郎の啄木と賢治では、岩手県の自然といい、そこに住む人々の人柄といい、すばらしい。啄木も賢治も若くして死んだが、彼らに作品はその後の人々に愛され読まれている、素晴らしい。