「人の首」の感想
人の首
ひとのくび

高村光太郎

分量:約7
書き出し:私は電車に乗ると異状な興奮を感ずる。人の首がずらりと前に並んで居るからである。人間移動展覧会と戯《たわむれ》に此を称《たた》えてよく此事を友達に話す。近代が人に与えてくれた特別な機会である。此所に並んでいる首は、美術展覧会に於ける絵画彫刻の首と違って、観られる為に在るのではない。たまに、見られ、眺められ、感嘆せられ、羨《うらやま》しがられる為に在る事を自ら意識している様な男性女性に会う事もあるが、...
更新日: 2015/07/27
兎に角さんの感想

『智恵子抄』の印象を払拭する作品です。 博識故に、人の首に対する価値観が奥深い。と、感じるべきか高村光太郎の性癖ならではの価値観だと捉えるべきか、戸惑いました。