「美の日本的源泉」の感想
美の日本的源泉
びのにほんてきげんせん

高村光太郎

分量:約34
書き出し:民族の持つ美の源泉は実に深く、遠い。その涌《わ》き出ずる水源は踏破しがたく、その地中の噴き出口は人の測定をゆるさない。厳として存在し、こんこんとして溢《あふ》れて止まぬ其の民族を貫く民族特有の美の源泉は、如何なる外的条件のかずかずを並べ立ててみても説明しがたく、殆ど解析の手がかり無き神秘さを感じさせる。近寄ってこれを観れば、或は紛々として他と分ちがたい程の交流に接する時さえありながら、一歩退いてこ...
更新日: 2017/06/01
b9ef941530ccさんの感想

高村光太郎の美の日本的源泉は、埴輪の造形芸術から厩戸皇子の法隆寺の寺院壁画、天平年間の仏像芸術、藤原時代の仏像芸術、世阿弥の能面の幽玄の世界は、いずれも日本独特のものであり、シナの枝分かれの文化芸術ではない。