雙之川喜1941 書き割り ト書き シナリオ 普通の 文章の 書き方とは かなり 異色に 見える。読み手は 自力で 行間を 補って 好きなように 完結する という 趣向か。タイタニック号が 氷海で 凍結し 両手を 拡げた 姿勢で 固まり 花嫁までも 凍りつくような 展開で ある。読み手としても わけが わからない ので 固まって しまった。二度と こんなことを しないように。
タイタニックのローズが雪の女王に瞬間冷凍させられたという画が浮かんできた。
書き出しからわかるように、文体としてはかなり変わっている。 番号ごとに呆気ないほどの場面が変わっていく。 良く言えば無駄のない文章、悪く言えば味気ない小説。 ただ文面を辿るだけに終始するならきっとコマ撮りの設定やつまらない文章だと思ってしまうのでしょう。 ですが私としては省かれた詳細は作者が読者の想像を誘うために意図的に除いたものだと考えます。 脳裏に描く映像、想像を同伴する読書の本来の在り方のひとつを誇張するように再確認させる面白い作品だと思いました。
舞台か映画のコマ撮りの設定?