「アリゾナの女虎」の感想
アリゾナの女虎
アリゾナのめとら

牧逸馬

分量:約82
書き出し:1「課長さんは居ますか」「いま鳥渡座席にいませんが——私は秘書です。何か御用ですか」「ヴァン・ドュ・マアクと云う者です。南太平洋鉄道会社の専属探査員《プライヴェイト・インヴェステゲエタア》ですが——今、駅にちょっと変なトランクが二つ来て居るんですが、一応お届けして置き度いと思いまして。何か動物の死骸が這入って居るらしい匂いがするんです。誰か人を寄越して呉れませんか」この、一九三一年十月十九日、午後...
更新日: 2024/02/06
cb06b68471b9さんの感想

猟奇的な殺人には戦慄を覚える。一方で、この時代において、アメリカでは既に容疑者の人権が配慮されていることに感嘆する。それにしても、牧逸馬節は最高です。流れるように読ませます。