竹久夢二
少女が人形を大事にしていたように、人形も少女のことが大好きだったんですね。ふたりが再会できてよかった。 お日さまが探すのを手伝ってくれる…とか、長い草が人形を誰からも見えないように隠してくれた…といった表現が素敵だなと思いました。
読み終わってみればただの一晩の短い話だけれど、お磯と人形の不安な心情がひしひし伝わってくるし、牧場の草刈りと同じ時間にやって来たお磯に、ひょっとしたら最悪のバッドエンドが待っているのでは?と思わせる持って行きかたは、さすがだな。
昔話の様な作品でした。