「街の子」の感想
街の子
まちのこ

竹久夢二

分量:約7
書き出し:それは、土曜日の晩でした。春太郎《はるたろう》は風呂屋から飛んで帰りました。春太郎が、湯から上《あが》って着物をきていると、そこの壁の上にジャッキイ・クウガンが、ヴァイオリンを持って、街を歩いている絵をかいた、大きなポスターが、そこにかかっているのです。十二月一日よりジャッキイ・クウガン街の子キネマ館にてと書いてあるのです。それを見た春太郎は、大急ぎで帯をぐるぐる巻きにして、家《うち》へ飛んでかえ...
更新日: 2022/08/17
19双之川喜41さんの感想

 春太郎は ジャッキイの 追っかけを しているので 大抵の 活動写真は 逃さず 観ていた。頭の中は 夢想で 一杯になり 学校の 門の 前で ふと 我に かえったり することが あった。わたしは 夢二の 画風が すきで 頭の中で 思い出し 愉しむことが できる 境地に 達した。夢二の 文章には はじめて であったような 気がする。