竹久夢二
春太郎は ジャッキイの 追っかけを しているので 大抵の 活動写真は 逃さず 観ていた。頭の中は 夢想で 一杯になり 学校の 門の 前で ふと 我に かえったり することが あった。わたしは 夢二の 画風が すきで 頭の中で 思い出し 愉しむことが できる 境地に 達した。夢二の 文章には はじめて であったような 気がする。