「秋草」の感想
秋草
あきくさ

島崎藤村

分量:約6
書き出し:過日、わたしはもののはじに、ことしの夏のことを書き添えるつもりで、思わずいろいろなことを書き、親戚から送って貰った桃の葉で僅かに汗疹《あせも》を凌いだこと、遅くまで戸も閉められない眠りがたい夜の多かったこと、覚えて置こうと思うこともかなり多いと書いて見た。この稀な大暑を忘れないため、流しつづけた熱い汗を縁側の前の秋草にでも寄せて、寝言なりと書きつけようと思う心持をもその時に引き出された。ことしのよ...
更新日: 2025/05/18
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  朝顔の ことを 秋草と いう。 梅雨明けから 秋風まで 味合わせて くれる 花も 珍しいと いう。そも 西日 よけに 植え はじめた けど 愛で 慈しみ 育てた。藤村は 初めは 詩人として 高名を 集めた けど 後に 小説家と なった ようだ。詩味あふれる 文を 書いても 不思議は ないと 感じた。

更新日: 2016/12/08
bdd53005a915さんの感想

咲いて裂かれた小さな命が自然と同化し溶けていく。 彩り溢れる輪廻の命が毅然と唱歌し消えていく。