斎藤茂吉
爺が死んだら 孫たちは さぞ嘆くだろうと思うのは 自己的想像に過ぎない。蜜柑ひとつが 亡くなったぐらいにしか 感じないのである。同感するしかない。
作者は2人の孫について書いている。作者は71歳で亡くなっているがその時上の孫でも7歳、作者の言わんとすること以上に孫の記憶には残っていないであろう。