読んでくと徐々に怖くなってく作品です。もしかして本当にあった話なのかと思ってしまうくらい、なんかリアル
実録物。避暑地に移り住んだちょっとした金満家と若く美しい妻。妻に浮気され逃げられた男は気を病むが、結局戦で死んでしまう――というのが表。裏にあるのは大きなブリキの樽、大勢の女の死体、男の替え玉。 前に読んだ「運命のSOS」で興味を持ち調べたところ、WW1後の欧州におけるノンフィクションの流行に触発され古本屋で犯罪者の資料を買い漁り1929~33年にかけて「世界怪奇実話」を連載したそう。ヒットしたとのことだが風変わりな事件の話を娯楽として消費する文化は現代も変わらない。