「怪異黒姫おろし」の感想
怪異黒姫おろし
かいいくろひめおろし

江見水蔭

分量:約37
書き出し:一熊!熊!荒熊。それが人に化けたような乱髪、髯面《ひげづら》、毛むくじゃらの手、扮装《いでたち》は黒紋付の垢染《あかじ》みたのに裁付袴《たっつけばかま》。背中から腋の下へ斜《はす》に、渋段々染の風呂敷包を結び負いにして、朱鞘の大小ぶっ込みの他《ほか》に、鉄扇まで腰に差した。諸国武者修業の豪傑とは誰の眼にも見えるのが、大鼻の頭に汗の珠《たま》を浮べながら、力一杯片膝下に捻伏《ねじふ》せているのは、娘...
更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 昔は このような大衆小説が 漫画と同じように 一世を風靡した頃があった。 むしろ強引さと 展開の速さに  魅了されたものである。 毒にも薬にもならない軽小説を  読み漁ったのである。