昔の小説家は自然に造詣が深い。作者も生まれ故郷の栃木の自然を紹介している。鮎は取れないが蕎麦が美味いらしい。今もそうだろうか?
自然薯(じねんじょ)売りの女が 寺の坊さんに 値切られて そんなこと言ったって掘るのが 難儀(なんぎ)だ という場面も 面白い。 近頃流行りの 野生動物を食する ジビエという習慣も 当時 あったようで 猿まで食べたというのは 本当かなと思った。
日光風土記と言うか、田山花袋の故郷日光の風土をたんたんと紹介した地理案内書。
大好きな日光を、昔はこんな風に旅したというのがありありと目に浮かびました。当時は猿も食べていたという事で驚きました。実際に同じ道を辿ってみるのも面白いだろうなと思いました。