いにしへのうたのいしぶみおしなでてかなしきまでにもののこほしき、と著者『山光集』所収「西ノ京、仏足堂(藥師寺)」の歌一首に通じるものと思う。ヘロドトスも屈強なアスリートの短命を詠嘆しているが、石塊の永続性ですら悠久の時間にスケールダウンすれば何となるかと、おおらかに捉えた心揉みほぐす一文ではないか。肝に命じようと思う。
石造物に 人は 永遠を託すけれど 意外に脆く 風雪に耐えて 残るものは そう多くはないと言う。 石は脆いので 紙墨に 及ばないことがあり もっと確かなものに 頼るべきと 説く。 けだし 名言であると思った。
漢字が表示できてないところがあり、調べました。 なかなか勉強になりました。