「幕末維新懐古談」の感想
幕末維新懐古談
ばくまついしんかいこだん

42 熊手を拵えて売ったはなし

42 くまでをこしらえてうったはなし

高村光雲

分量:約12
書き出し:こういうことが続いていたが、或る年、大分大仕掛けに、父は熊手《くまで》を拵え出しました。鳥の市でなくてならないあの熊手は誰でも知っている通りのもの。真ん中に俵が三俵。千両|函《ばこ》、大福帳、蕪《かぶ》、隠れ蓑《みの》、隠れ笠《がさ》、おかめの面《めん》などの宝尽くしが張子紙で出来て、それをいろいろな絵具《えのぐ》で塗り附ける。枝珊瑚などは紅の方でも際立《きわだ》ったもの、その配色の工合で生かして...
更新日: 2015/09/05
248b0ed1cad4さんの感想

ほう、三河島でお酉さんの飾りを、農家が内職で作っていたってか。貴重な証言では。