「榛名」の感想
榛名
はるな
初出:「中央公論」1922(大正11)年1月

横光利一

分量:約24
書き出し:眞夏の日中だのに褞袍《どてら》を着て、その上からまだ毛絲の肩掛を首に卷いた男が、ふらふら汽車の中に這入つて來た。顏は青ざめ、ひよろけながら空席を見つけると、どつと横に倒れた。後からついて來た妻女が氷嚢を男の額にあてて、默つて周圍の客の顏を眺めてゐる。あれはもう助からぬと私は思つた。私は良人の死顏を見たときに泣く妻女の姿をふと頭に浮べたが、急いでもみ消すやうに横を見た。もう私は考へたくはない。私は考...
更新日: 2025/05/23
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  題名に 仕掛けが あるのが 横光の 作品の 特徴と 世上 喧伝 されているけど ここでは ありふれた 付け方と 感じた。昔は 自殺の 名所と されて いて 月に 何回も こもかぶりが でたらしい。風景を 描いて 妙と いうわけでも なく  淡々と 話しが 進む。