雙之川喜1941 山東京伝は 構想を 思いつくと 夜でも 起き出して 机に 向かって 書き出した。便所に行く時間を 惜しんで 脇に 便器を 置いて おいたという。鏡花も 熱中して 創作に 耽ったかは わからないと 感じた。鰻釣りの 名人が 釣りにでかけて 帰って来ない。重しを載せて 蓋をした 桶の中の 鰻と 目が合ったというのだが 読み手は 想像力を 全開できるので いかようにも 創れる。描き方が 読み手に ほうりなげられ 任せられているので 残りは 読み手である あなた次第 となる と感じた。
鰻を釣っていた男が鰻になったのか、と思いました。要所に妖しさを散りばめて、ただの鰻に意味を持たせる幽玄的な技量はさすが鏡花だと思います。