「伊豆の旅」の感想
伊豆の旅
いずのたび
初出:「太陽」1909(明治42)年4月

島崎藤村

分量:約32
書き出し:汽車は大仁《おほひと》へ着いた。修善寺通ひの馬車はそこに旅人を待受けて居た。停車場を出ると、吾儕《われ/\》四人は直に馬車屋に附纏はれた。其日は朝から汽車に乘りつゞけて、最早《もう》乘物に倦んで居たし、それに旅のはじめで、伊豆の土を踏むといふことがめづらしく思はれた。吾儕は互に用意して來た金でもつて、來出るだけ斯の旅を樂みたいと思つた。K君、A君、M君、揃つて出掛けた。私は煙草の看板の懸けてある小...
更新日: 2022/04/04
19双之川喜41さんの感想

 男四人の 伊豆半島旅行は  大仁までは 鉄道で行くけど  そこから 修善寺行きの馬車に乗り換える。 執拗に 馬車の客引きが誘うのに 嫌気がさして徒歩で 難儀の道を行くことを選んだ。 明治時代なので 今のように  私鉄とかバスは 利用できず  帰りも 下田から船に乗り 伊東まで 出た。 旅の 前史が 興味深いと感じた。