「夏と魚」の感想
夏と魚
なつとさかな

佐藤惣之助

分量:約20
書き出し:一夏の匂ひのする、夏の光りのある、夏の形体をもつてゐる魚——といつたら、すぐ鮎だ、鱚《きす》だ、鯛《たい》と鱸《すずき》だ。夏ほど魚が魚らしく、清奇で、輝いて溌剌としてゐる時はない。青い魚籠《びく》に蓼《たで》を添へる、笹を置く、葭《よし》を敷く、それで一幅の水墨画になる。夏になるとその生活の半分を魚釣りで暮す故か、私にとつて夏ほど魚を愛し、魚に親しむ時はない。極端にいふと暑い夏百日は魚になつて暮...
更新日: 2022/02/03
19双之川喜41さんの感想

 佐藤は 未明の霧の中の渓流のほとりを行くと  鮎は川の中から 匂い立つと言い切る。 本当だとは思うけど 色々と良い条件が重ならないと そうはうまくいかないのではなかろうかと感じた。