テンポが良くてあっという間に読みきってしまった。オツベルに遊ばれている?利用されている?象の描写が読んでいて辛かった。 上の人間になってしまったオツベルの「やっぱり主人が偉いのだ。」という一文がとても印象に残っている。象が働いたことによって得た功績なのに雇った主人が偉いからだ、なんて。 面白かったです。
何よりリズムが良い。オツベルの気持ちも象の気持ちも中盤までは全く分からなかったけれど、投げ出さずに読めたのはリズムが良いからだと思う。オツベルはなぜ「ずうっとこっちに居たらどうだい。」なんて言ったのだろう。初めはオツベルが無意識のうちに何かしらで象に惹かれていて、象と仲良くなる話かと思った。白くて魅力的という感じもしたから。良い裏切りだと思う。私の読解力不足かもしれないが。書き出しも印象的。「オツベルときたらたいしたもんだ」文中でも繰り返されるセリフだけど、リズムも良いし、オツベルという人間の性質も多少なりとも分かる。民話やメルヒェンにも良くあるこの種の繰り返しの言葉は好き。
子供の頃からこの話が印象深かった。今ならパワハラ?動物虐待?に当たるような、ひどい男だなオツベルって…、と思う。 でも語り部の牛飼いさんはひたすら「オツベルときたらたいしたもんだ」と褒めているのが不思議。 ドーン、グララアガア、ドーン、グララアガア、というところなど、独特のリズム感があって、朗読していると非常に楽しい。
オツベルときたらたいしたもんだ、の始まり方が印象的。作品全体がリズム感よく進んでいくのが面白かった。白象の仲間がみんな優しく勇敢で、最後は童話らしく勧善懲悪として終わっているなと思った。最後の、水に入ったらいけないみたいな一文は何を書きたかったのか気になる。
純粋無垢な白い象が資本家に扱き使われる。が、象たちに仕返しされる。というか踏み潰される。生々しい話だけどこの人の文章だと詩的に感じる。 川に入ったのは白い象?それとも牛飼いの話の聞き手?後者のほうが辻褄が合う気がする。象たちが森に戻る場面が始まると思ったら、突然の「川へはいっちゃいけないったら」、心に引っ掛かる言葉。
すごく続きが気になる終わり方だなあ。 でも、このくらいの終わり方が良いのかも。 詩のような余韻が残った。
人の役に立てば、象でも重宝がられるものです。
オツベルも最初は優しかったが、ゾウをこき使うようになる。 どうすれば、こんな大事にならずにすんだんだろう。
中学の教科書以来に読みました。テストの問題で擬態語の意味があの当時わからず最低点だったの思い出しました。今はなんとなくこう言う意味なんだろうと答えわかるんだけど、やはり最後の「川にはいっちゃいけないったら」は正解がわかりません笑
こんなにも象が活躍する話はそうそう無いだろう。こういう話、嫌いじゃない。
小学生のときに初めて読んだ時も気に入って何回でも読んだ話。 オツベルは、象たちからはもちろん、自分の元で働いていた労働者たちからも信頼されていなかったことが最後の土壇場で明らかになる。それなのに、白い象がオツベルの元で喜んで働いたのはなぜなのだろうか。単純に楽しかったから??それなら他にもっといい働き先があったのではと思ってしまう。 最後の文はどういう意味だろうか。強烈な言葉ではないはずなのに、最後に強烈な印象を残す言葉である。
オツベルに扱き使われ、ヘトヘトになっている仲間のために像が必死に闘っている所に感動しました。今の時代、オツベルのような人が沢山いるので、私も気をつけたいと思いました。
かっては日本が貧しく無知な中国人を安い賃金でこき使い、今は無知だった中国人が他のアジアの国の人たちを 安い賃金でこき使う。オッペルは誰の心の中にもいて人間の本質なのかもしれない。
オツベルは 世間師である。 無垢(むく)な象を 酷使して餌もろくに与えないのである。 終いには 踏み殺されてしまう。 仏教社会に生きる白象は その死を 心底 喜んではいない。 記憶の中に オノマトペが甦った。
オツベルのズル賢い人間には、なりたくない。
小学生の頃はオノマトペにばかり目がいっていた記憶。グララァガァ。今だと資本家(オツベル)がやり過ぎちゃて労働者(象)が反逆する話にも解釈できる気がした。月の使者が赤い服だったり象の上位者が議長だったりと、共産主義を仄めかしている感じもある。白像が仏教と関係あるというのも面白いと思うが、サンタマリアに弱音を吐くのは辻褄が合わない気はする。
懐かしい。 オツベルが偶然やってきた象を自分のものにするというお話 最後の1文は30年経っても忘れない
オツベルおまえ最悪なやつやでぇ
白象は働くこと自体は好きなんだろう だけど他者に使われることで窮してゆく その悲しみが心に残った ある意味白象がオツベルを殺したと言えなくもない もちろん強欲なオツベルの自業自得でもあるんだけど 仲間の象が白象が川に入らないようずっと見ていてくれたらいいなと思った
後味わるいよ、サンタマリア!