とっても可愛らしくて、夏に向かう今の季節にぴったりの清涼感のあるお話でした
水底から 水面を見上げるというアングルが 斬新である。 蟹の水泡が 次々と 立ち上ぼり カワセミの ダイビングが 突入したり 山の果実も落下し 昔の幻燈と言うものの 不鮮明を知るだけに 揺らめきを感じる。
水中の描写が綺麗だと思いました 宮沢賢治の独特な世界
クラムボンはかぷかぷわらったよ。 読んでる間、自分も水の中にいる気になる文章。綺麗な青いろだったな。
クラムボンって、ミジンコですかね? イサドってどこかな? 謎は、深まるばかりです。
水の中にやまなしが入ってくるシーンはいつ読んでもどきどきする。
人間にとって、天上が未知の世界で想像できないと感じるように、蟹の子供にとって水面の上の世界は未知のまた上の世界。 水の底から眺めた世界は驚くほど綺麗で透明で、そして冷たくて怖い。 人間以外じゃない、ほかの小さな生物の目線になりきったような描写は、宮沢賢治さんだからできるんだと思う。
小学校の国語を思い出した。クラムボンってなんだっんだろう。
中学校だったかで一度読んだ話。「クラムボンとは何のことでしょうか?」と聞かれて全くぴんと来なかったのを覚えている。有名な人の書いた高尚な物語、たかが子どもに分かるはずもないと思っていたが、何の事はない、いつまでも幼い蟹の兄弟とその父の平凡な会話だった。 水の中から見た太陽が波立って揺られてかぷかぷ笑って。魚が遮って死んじゃって。またさっきみたいにかぷかぷ笑って。そんな出来事に一喜一憂させられる無垢な日常が懐かしく、羨ましく思える。 こんな稚拙な解釈しか出来ないのは私がまだ幼いからかもしれません。
序盤の会話が、わからない。ひどく痛 烈で、強烈で、猛烈なのを、ぼくはわからない。理解しうるものなのかを疑うほどだ。でも、さういふのはぼくだけなのだ。 純粋な美しさのかたちに近いやうな気がする文だつた。ぼくにとっては、幻想そのもののようだ。
小学校の授業で読んだ思い出深い作品。小学校の頃は<クラムボン>という響きだけが印象的で、内容については深く考えていませんでした。 今読んでみると知ることの大切さ、楽しさが感じ取れる作品なんだと分かった。
人生常に勉強ですね。知らないから怖いものだと錯覚したり、でもそれを知れば本当は凄くワクワクするものだったり。。知識って、あると、良いもんですね。なるべく選択してワクワクする知識を身につけたいものですね。世の中に必要ない知識はない、と言いますが…、知りたくなかったというものも確かにある矛盾。。
クラムボンは、笑ったり死んだり。蟹たちは何を見てそう感じたのだろう。これもファンタジーなのだろう。
宮沢賢治あんまり読んだ事なかったけど本当に凄い。だって蟹になって見る世界があんなに綺麗なものだとは、思いもよらなかった。でも読んでいると確かにこれは蟹から見る世界だと共感できる。不思議だ。
僕も生まれ変わったら、子カニになりたい(^o^)
うつくしい幻燈。 水面の描写が冴えている。 教科書で読んだときはどういった感想を抱いたのか覚えていないが、きっと好きだったのだろう。 『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
小学校の教科書に載ってたのを思いだし、懐かしくて読みました。情景描写が美しく、自分も水の中で一匹の蟹になったような錯覚さえ覚えます。終わりの一文で、現実に返される、正に「幻燈」でした。
可愛くて幼稚園児などに読み聞かせるといいなあと思いました。幻想的でありまた田舎の春のよくある日常風景でもある味のある文章でした。